脳梗塞発症 その④
導尿カテーテルが始まった最初の一か月くらいは、看護師さんが夜中でも時間が来ると起こしてくれて導尿をしました。
しかし、それも10日、20日、一ヶ月と過ぎていく中でだいぶ慣れてきたので、自分で時間が来ると起きて自尿を取り、自己導尿をする事となりました。
時間としては、午前2時、6時、11時、午後の4時、9時、11時の6回でした。
とりあえず自己導尿ということで行っておりましたが、尿が出た量の確認をしなければいけないので、夜中でも朝方でも看護師さんを呼んでおりました。
看護師さんが記録を残してくれてましたが、午前の11時と、午後の4時ころにはでなくなってしまう。(出ても量がすごく少なくなる)また、夜中は驚くほどにでるということくりかえしておりました(これは、脳梗塞を発症した人に起こる症状だそうです。)
脳梗塞発症 その③
尿瓶とかで24時間を見ながら尿の量を見ていると、夜になると400ccとか、500ccちかくでてしまうのと、一日をトータルすると、脳梗塞の関係から排尿がうまくできず 、まだ膀胱の中に残っている分が考えられるということで導尿がはじまりました。
最初は導尿というものがどんなものかわからないし、なぜそれをしなければいけないのかわかりませんでした。
一日に何回もするということと、自分の尿道に40センチのカテーテルという管をいれるということに、すごくショックうけました。
一回で使い捨てのニプロのF12という管を体にいれる事がはじまりました。管の先にリドカイン塩酸塩という表面の滑りをよくする薬を塗って、尿道の先端より八割がたまでなかへ入れて、出てくる尿をとりあえず止まるまで出しておりました。
管がつきあたりまではいっていくと、残っている尿が、でてきます。
出始めても約6~7秒でとまるので、管をもう少し中へと入れてみて、もう出てこないようでしたら、ゆっくりと出すように引くとほんのすこし出る時があります。
尿道よりカテーテルをだしてしまったら、使い捨てなので捨てます。
尿道のところは若干汚れてるので、リハビリパンツなどをはくまえに、ノンアルコールのシルコットなどでよくふいてください。
きちんとふけてないと、菌がのこりますのでご注意ください。
このときにつかうのも、あくまでもノンアルコールです。
アルコール入りにすると、痛くなるし、腫れてきます。
出てくる尿の色ですが、きれいな薄黄色ですが、飲む水分とかが少ないと、尿の色が濃い目の黄色になりますので、飲んでいる水の量の目安になります。
私が飲んでいた時の水の量は、食事ごとに出してくれる250ccのお茶以外にペットボトルの水で750ccくらいにして、一日の合計を1500ccくらいで測るというやりかたをしてました。
それでも尿の色が濃くなってきたときは、あまりよくないので少し水を多めに飲むようにすすめられておりました。
脳梗塞発症 その②
入院初日の夜、自分は全く覚えていないが夜中の1時頃妻が呼ばれたらしい。
昼間の段階わずかだった脳梗塞が急に何カ所にも増えたようだ。
妻から聞くには命が危ないギリギリの状態らしかった。
点滴全開で治療を受けていた。
暴れたり妄想もあったらしい。
夜中に何回か看護師の方が来られて、血圧や体温を測られていったのと点滴を変えていったのはぼんやりながら覚えている。
ただ、その夜はトイレに行けるわけもないのでおしっこは、自力で出すか、付き添いでいてくれた妻が、出た時のために見ていてくれました。
しかし脳梗塞の影響で尿が出にくくなっていた。
今思えばあの時バルーンカテーテルを入れてもらえばよかったのだろうが、本人も妻もそれに気付かない。
おかげで尿が膀胱にたまりすぎてしまい膀胱が伸びてしまったらしい。
伸びた膀胱は元には戻らないと後に聞かされる。
知らないということは取り返しのつかないこともあると知る。
後に排尿で苦しむことになるのだが、それはまた後に・・。
妻によると入院してから何日間は天井のライトから宇宙人がのぞいてるだの、窓から得体のしれない動物が入ってくるだの言っていたそうです。
それは「せん妄」というものらしく、脳梗塞で起こることがあるようです。
・・・・・つづく